教科開発学研究会ポスター(PDF:印刷用)
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第3回教科開発学研究会 報告
第3回教科開発学研究会が、2013年 3月10日(日)に静岡大学教育学部G棟(共同教科開発学専攻教室)を会場にして開催されました。参加者は、約50名でした。
午前中の研究発表では、2つの分科会で計9本の発表が行われました。院生および教員が、教科開発学の趣旨に添った内容のテーマで、各自の研究成果を発表しました。(詳細は上記の分科会プログラムをご参照ください。)
午後のシンポジウムは、「教科開発学を創る」というテーマで報告と意見交換が行われました。梅澤収静岡大学教育学部長(研究科長)の挨拶の後、3人のシンポジストが、下記のような専門的立場から、教科開発学の創造について示唆に富む内容を提案しました。
・尾島卓氏(岡山大学教育学研究科)からは、「岡山大学教育学部における『教科構成学』開発事業の現状と課題」と題して、教科構成学の特徴的な取組と成果、『「教科内容構成」指導法ハンドブック第1版』2011年に関する内容、教科内容と教科教育の統合、教科内容構成の具体的イメージなどについての報告がありました。
・笠潤平氏(香川大学教育学部)からは、「物理の一分野としての物理教育研究の発展のためのアメリカにおける意識的努力」と題して、1995年に全米科学財団(NSF)に提出された白書の内容を中心に物理教育研究の動向と課題が報告され、ジョン・オグーン(Jon Ogborn)による物理教育改革に関する主張が紹介されました。
・遠藤貴広氏(福井大学教育地域科学部)からは、「教科の専門性の問い直し〜福井大学の取り組みを事例に〜」と題して、福井大学教職大学院の特徴、教科専門学習個人誌報告会の内容、教職大学院における教科専門の弱さの問題、道徳の教科化等教科開発をめぐる新しい課題等についての報告がありました。